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蒐 集

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〔蒐州の鬼〕

道新の第1社会面の下にはいつも判で押したような広告が大きく出ている。「ビスケットのベストセラー 家族そろって、美味しい時間・・・ABCで思い出ばなし。」広告主は「坂ビスケット」さんだ。西区の旧5号線に面したところに少し古めの二階建ての大きなビルがL字型に建っている。その道路沿い店舗の半分が知る人ぞ知るレトロスペース・坂会館だ。人一人が通れるスペースの壁という壁には、昭和の忘れられたようなあらゆる品物が雑多に積み上げられている。展示物には傾向も差別も価値の区別がない。エロチックな雑誌・ポスターから朝日ジャーナルまで、ゴミステーションに捨て去られていたような人形からまだ使えそうな日用品まで。その分野をここに書くだけで紙幅が尽きるくらいだ。つまり量も生半可なものでない。二階の窓際には派手派手な下着を着けたマネキンが怪しい表情で道行く人たちを見下ろしている。
館長の坂 一敬さんは物静かだが、その癖は半端じゃないし普通じゃない。昭和初期生まれの信念は曲がらないのだ。副館長の中本 尚子さんと共に時間の許す限り対応してお話を訊ける。その幅広い博識にアタシはいつも圧倒される。そこは大人のスペース、子供連れで行ってはいけない。
そんなレトロスぺースという空間と坂館長を紐解いた本、著者北野 麦酒さんが書いた。彩流社 1800円+税
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プロフィール

BIN 山本

Author:BIN 山本
私は、「登別映像機材博物館」の館主です。
「登別映像機材博物館」は私たちが今まで現場で使用してきたビデオ放送機材やフィルム機材を俯瞰し、その変遷の躯体をもって動態保存展示するものです。映像ソフトが時代の文化だとするなら、それを生み出したハード機器(撮影機材や再生機材、編集機材、音声機材)もまた文化遺産だと考えています。
 映像機器メーカーでも放送局でもなし得ない、町場のプロダクションが最近まで使用してきたVTRやビデオカメラをはじめ、フィルム機材を含めた放送機材の変遷史ともいうべき動態機材展示です。そのつもりで仲間のプロダクションなどの協力も得て、少しずつ集めておりました。入場無料、日本で唯一の『映像機材総合博物館』です。
 多目的ステージもあります。是非一度お立ちよりください。

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