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ミッドナイト

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〔バス〕

多分、この映画アタシの中で早くも今年のナンバーワンになるだろう。この作品も昨年NHKのラジオ・新日曜文芸座で聴いていて、目頭が激しく熱くなった作品だ。もう1日1回の上映なので、しかも16日までだ。これなら早くに行っていて、もう一度観る手があったと悔やまれる。そんな気持ちにさせられる映画は滅多にあるもんじゃない。
シーンやアングル・カットは余計な説明をしない。過剰なアップや切り返しをあえて排している。それが観る者の感情や想像をかもす。なによりストーリーにどんな無理もさせない。原作は未読だが、脚本は相当練られている。肝心の演出も役者に対してリアル自然なもので、意外や主人公の〔原田 泰造〕がいいのだ。ただのお笑い芸人と思いきや、とんでもない役者を見出したというべきだろう。この作品のために原田氏に大型運転免許を取らせて、クロマキー合成や吹替えを使わなかった。
ロケーションもこれ見よがしなアングルを避け、展開に自然だった。これなら協力の新潟フィルムコミッションも鼻が高いし、強力企業も自慢していい。(ちなみに「私の男」にかかわったフィルムコミッションは大恥だったろう。なんしろR18指定で児童性的虐待映画だったからね。※これはアタシの見解だが)
しかし相当手練れの監督だと言うしかない。もちろん原作や脚本が良かったからだが、多くの人に宣伝する。音楽の川井 郁子のバイオリンも心に届く。是非機会があったら観て欲しい。そのうちDVDも出るだろう。特にここの掲示板に投稿してくれる女子の皆さんにはお勧めだ。
 映画「ミッドナイト・バス」 監督 竹下 昌男  第30回東京国際映画祭 特別招待部門 正式出品作品  157分
  ( 原作 伊吹 有喜 『ミッドナイト・バス』 文春文庫刊 )
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プロフィール

BIN 山本

Author:BIN 山本
私は、「登別映像機材博物館」の館主です。
「登別映像機材博物館」は私たちが今まで現場で使用してきたビデオ放送機材やフィルム機材を俯瞰し、その変遷の躯体をもって動態保存展示するものです。映像ソフトが時代の文化だとするなら、それを生み出したハード機器(撮影機材や再生機材、編集機材、音声機材)もまた文化遺産だと考えています。
 映像機器メーカーでも放送局でもなし得ない、町場のプロダクションが最近まで使用してきたVTRやビデオカメラをはじめ、フィルム機材を含めた放送機材の変遷史ともいうべき動態機材展示です。そのつもりで仲間のプロダクションなどの協力も得て、少しずつ集めておりました。入場無料、日本で唯一の『映像機材総合博物館』です。
 多目的ステージもあります。是非一度お立ちよりください。

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