FC2ブログ

記事一覧

光 明

IMGP4449.jpg
〔二極真空管〕

これが陽極と陰極からなる二極の小さいながら真空管だ。微弱な光の強弱を微弱な電気信号に替える。もちろんそれなりの回路をつくり、電圧を加えるとだ。(今の映写機はこの光電管システムではない)
展示台に古い1960年製真空管アンプを使った16mm映写機が目に留まった。もしやこの光学音声回路も光電管仕様ではないか。もうバラしてみるしかない。すると管の形状は違うものの、おーまさしく光電管ではないか。小さなコネジを10個くらい外し取り出すと身長が半分くらいだが、35mmの受光部分に置いて繋いでみた。するとどうだ、ほぼ正常な音がでるではないか。ガリガリノイズもなく音楽やセリフも普通に聴こえる。つまりは元に付いていた光電管が、どうやらもうイカレテいたのだ。原因が分かれば次の行動だ。

16年9月12日に、来館者からいただいた名刺がある。(日付を書いている)支笏湖に遊びに来たついでに寄ってくれた方だ。話を色々聞いたが、真空管を大量に持っていると言ったのを思い出した。(多分何万本か)真空管で困ったら連絡をと、親切にメルアドも書いてくれていた。東京都青梅市の在住の方だ。
もしやと思いながらも携帯に電話をすると、覚えていてくれ、いとも簡単に有るよと。ただメーカー名と管番号を聞きたいと。だがなんしろ古くて番号などは消えかかっているので、写真を撮って添付メールを出した。返事はまだ来ないが、きっと砂山から目当ての砂粒を探す思いだろう。

こうして何とか音声が出る状態になった。16mmのを代用するのは簡単だが、それではHOKUSHINの映写機が納得しないだろ。アタシもだ。提供してくれた映写機をみすみす犠牲にはしたくないのは人情。ここは金色に光った砂粒を待ち、取り出した光電管を元に戻すのがスジ。原因を特定してくれた恩があるのだから。こうなればすこし光明が見えたというべきか。

昭和20年代後半に造られた三和精機製作所製の35mm巡回映画用映写機、光と音を出すのはもうすぐだ。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

BIN 山本

Author:BIN 山本
私は、「登別映像機材博物館」の館主です。
「登別映像機材博物館」は私たちが今まで現場で使用してきたビデオ放送機材やフィルム機材を俯瞰し、その変遷の躯体をもって動態保存展示するものです。映像ソフトが時代の文化だとするなら、それを生み出したハード機器(撮影機材や再生機材、編集機材、音声機材)もまた文化遺産だと考えています。
 映像機器メーカーでも放送局でもなし得ない、町場のプロダクションが最近まで使用してきたVTRやビデオカメラをはじめ、フィルム機材を含めた放送機材の変遷史ともいうべき動態機材展示です。そのつもりで仲間のプロダクションなどの協力も得て、少しずつ集めておりました。入場無料、日本で唯一の『映像機材総合博物館』です。
 多目的ステージもあります。是非一度お立ちよりください。

カテゴリ