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250円

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〔○×温泉〕

ここに来た来館者のオジサンに教えられた。となり町にいい温泉があるという。アタシは特に温泉にうるさいわけでもなく、風呂には入れればいいというタチだ。入浴料を訊くと250円だという。こりゃいい。歩いても行ける所に日帰り温泉もあるが、そこは入浴料410円だ。安いにこしたことはない。
早速行ってみた。車で5km、10分ほどで着く。その間、信号は3つあるがひっかかる可能性のある信号は1つだけだ。まばらにある住宅に沿った道をぬけ、やがてぱっと見なんの愛想もない平屋の建物が目に入る。受け付けは券売機があり、簡単に印刷されて出てくる紙片を段ボールで作ったような箱に投入するだけだ。とくに受付人というだけではなさそうなお姉さんが居たので、小銭が足りず1000円札の両替えを頼むと、「券売機にあるしょ」と言う。なるほどよく見るとお札の投入口があり1000円札のみ使えるようだ。それが目に入らなかったアタシはトンマというべきだが、しかしどういう人生を経験したら、あるいは送ったら、あんなに不機嫌で不愛想な対応ができるのか、笑ってしまうほどだ。(あの方の名誉のために言うが3回目に行ったときは受付部屋にいたお姉さんは振り向きもせず消え入りそうな声で〔いらっしゃいませ〕と云ったのでびっくりした)

浴室入り口の男湯と書いた横看板のヨコに立て看板で「混浴厳禁」といういた看板があり、かって混浴などした客がいたのだろうかと不思議な気になる。脱衣場も狭く、6個の脱衣カゴがサビついたなんの目的で作られたのか分からない鉄製の段々棚がある。イスは公園に置いてあるような3人掛け用の背もたれの無いプラスチック製イスだ。
浴槽は小(1人用)と中(3~4人用)がひとつづつ。その中の浴槽が変形なのでどこを背もたれにするか戸惑う。壁はコンクリートに白ペンキ、まだらにハゲおち黒ずんでいる。配管はむき出しの湯石がこびりついている。タイルはところどころ取れて無く、排水口はヌルヌルしていて滑って転んだら大怪我だ。洗い場は2人分しかなく、片方のシャワーは座った位置で挟む器具がなく立った高さにしか器具がついてない。もう片方はお湯の蛇口が変に低く、タライ桶にお湯を張るとまるで潜水艦の潜望鏡を逆に海面に付けた状態になる。これは上下2カ所にシャワー器具が付いていて普通だ。リゾート温泉しか知らない女子ならこれらに間違いなく怯む。

しかしだ、これらとてアタシにはなんの問題も無い。なんの設備も無い露天風呂だと思えばいいのだ。源泉かけ流しでサッパリ系のごまかしが無い湯だ。入浴客も浴室が狭いせいかこんにちわ、こんばんはなど挨拶して気持ちいい。
浴室から出るとタタミの広間があり、飲食物持ち込みOKのようで、また座布団など枕に休憩も自由らしい。道向かいにあるパークゴルフなど楽しんだあとに、お弁当持参で長居するようだ。

なんの愛想も無いが、アタシは大いにここが気に入った。人手をかけず、設備も極限まで素朴で補修なし。料金も250円だ。(ちょっと前まで200円だったらしい)きっと無料の露天などを別にすればここは道内で一番安いのではないかと思う。夜7時半閉館厳守も仕方ない。その時間内に行けばいいことだ。なんしろ安くて、これに勝るものなしだ。
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BIN山本

Author:BIN山本
私は、「登別映像機材博物館」の館主です。
「登別映像機材博物館」は私たちが今まで現場で使用してきたビデオ放送機材やフィルム機材を俯瞰し、その変遷の躯体をもって動態保存展示するものです。映像ソフトが時代の文化だとするなら、それを生み出したハード機器(撮影機材や再生機材、編集機材、音声機材)もまた文化遺産だと考えています。
 映像機器メーカーでも放送局でもなし得ない、町場のプロダクションが最近まで使用してきたVTRやビデオカメラをはじめ、フィルム機材を含めた放送機材の変遷史ともいうべき動態機材展示です。そのつもりで仲間のプロダクションなどの協力も得て、少しずつ集めておりました。入場無料、日本で唯一の『映像機材総合博物館』です。
 多目的ステージもあります。是非一度お立ちよりください。

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